表現の現場
ハラスメント白書 2021
「表現に関わる人々のハラスメント実態調査」に記載された自由筆記の一部を紹介します。
※個人が特定されないよう一部文章を抽象化しています。
実施期間:2020/12/1〜2021/1/17
回答数:1449件
調査方法:インターネットを使用したスノーボール調査にて実施
対象者:表現に関わる全ての人々(例:美術、演劇、映画、デザイン、音楽、文芸、建築、漫画、アニメーション、ゲーム等に関わっている者)
メディア関係者や研究者の方々へ
事例の引用については、繊細な内容も含まれるため、事前にご一報いただければ幸いです。こちらの問い合わせフォームからご連絡ください。
大学生のとき、密室のなかで作品プランについての面談を教授と行なっていた際、わたしの説明に納得がいかなかったようで、「どういうことなんだ」と怒鳴られた。その後、説明を続けたが態度を変えてもらえず、仕方なく部屋から逃げた。以降、面談のたびに同じような態度を取られるため、該当する教授との面談でスムーズに話すことが困難になり、ますます相手を怒らせることとなった。
(20代、美術家)3-6-1
この数年、インターネットでひどい中傷を受けている。元友人であったオタクのオーケストラファンから執拗な書き込みをされ、怪文書なども仕事相手に回された可能性あり。2020年の仕事がコロナの影響以上になくなり、ほぼ皆無になった。SNSで「このようなことはやめてくれ」と発言すると、ネット掲示板にそれに対する揶揄や冷やかしが書き込まれる。ノイローゼになり、母親が脳梗塞を起こした。
(40代、女性、ライター)1-153
出身大学の大学院を受験した際の面接で、ほとんどの男性教授から「もっと自身の容姿をうまく使って男性を動かして大きな作品を作ったらいい」「男性をうまく使え」など言われ、ある教授からは男性の友人に作品制作の補助を頼んだことを「男に色目を使って制作している」と揶揄された。
(20代、女性、美術家)2-34
創作活動を優先させるため、授業への出席を禁じられた。
(20代、女性、俳優)3-6-8
大学生のとき、課題作品の講評の際に、女性の自立などをコンセプトにした作品を制作したのですが、担当教授2人から作品についてではなく、「男だって大変だ、なんで女ばかりが大変になるんだ」と公の場で責められたこと。
(20代、美大生)3-8-69
劇団最年少であったときに稽古の最中に首を絞められた。
(20代、女性、俳優)1-127
教育現場にかかわる男性美術家から「作品のポートフォリオを見てあげる」「美術のプロジェクトでアシスタントの仕事をあげる」という名目で呼び出され、望まない性行為を求められた。
(20代、女性、美術家)2-44
当時の社長から密室で怒号を受けながら退職を迫られる、椅子や机を蹴飛ばしながら罵倒されるなど、明らかなパワハラを受けた経験はあります。
(30代、男性、映像監督)1-82
自身が仕事のリハーサル中に怪我をし、そのことで周りに人がいる中で謝罪を強要された。
かつ、その怪我に対しての補償もなかった。
あきらかにハラスメントのメールを先輩社員から受け取った。
(30代、男性、ダンサー)1-125
上長の機嫌を取る人にいい仕事がきたり、自分のようにうまくおだてられない人は「仕事を奪う」と脅された。
次第に嘘をついてまで上長のご機嫌を取ったり他者の噂話を流し足を引っ張る者まで出たが、上長は噂話を完全に信じそんな人に優先して良い仕事を与えるようになった。
また、私のアイデアや創作したものを勝手に上長の作品として何度も披露された。時に、自分がメンバーの前でいいアイデアを披露して大勢の賞賛を受けると、その後自分へあからさまに上長からの嫌がらせが増えた。
(50代、役者)1-110
学生時代、教授から、絵画制作において漫画的な作品は漫画的と言うだけで評価されなかった。直接的に何かされるわけではないが、教授と飲み会に行ったり手伝いをしないと、キチンとした指導をしてもらえない場合があった。教授の意見に反論、反対の作品を作ると成績が下がった。
(20代、女性)3-6-3
テレビ業界は暴力しか存在しない。疲労困憊で眠りこけていた先輩を見た上司が、先輩に暴力をふるい、飛び起きた先輩を見てみんなで笑った。私も笑うよう強要された。先輩は怪我を負った。仕事をしないとこうなるぞ、と脅された。ありえないほどの量の仕事を押し付けられるようになった。通常3人でやる量の仕事を一人でやるようにいわれた。「朝までにやっておけよ、できていなかったらブン殴るぞ」そう言われ、常に睡眠不足だった。体調を崩し仕事を辞めることを伝えると「今まで世話してやったのに!てめーは会社を裏切るのか!」と怒鳴り散らされた。
(30代、男性、テレビ制作関係者)1-103
個人デザイン事務所に所属するデザイナーだった頃、事務所の経営者兼アートディレクターからパワハラを受けていた。古くからこの業界は徒弟制度が残っており、いわゆるパワハラ、教育という暴言、帰宅などもほとんど出来ない過重労働、労働基準法を大きく逸脱した低賃金雇用が正当化されていました。私は週2日しか帰れず、月収は10万円以下。監禁状態でパワハラを受けることが当たり前になっていましたが、この業界、特に個人事務所では常態化していると推測されます。ほとんど生きていけるだけの収入がないですし、精神的に追い詰められるので、洗脳状態になりうつ病などになる人も多い業界だと思う。私も心身共に疲れ退社した。
(40代、男性、デザイナー)1-51
終電にまで及ぶ一方的な指導、備品の貸し出しの拒否、故障した備品を押しつけられる、撮影におよんだ支障の責任を負わない。
(20代、男性)3-6-9
教員たちが製作する作品を学生が一部担当することになり、私も参加した。現場中に手際が悪いということでその教員に頭を殴られた。またそれははじめての現場だったが、初日に私のやる気が感じられなかったらしく「お前ふざけてんじゃねえぞ」とドスの聞いた声で言われた。他にも教員に他の学生スタッフをわざと競争させたり比べるような言動が多く、ストレスを感じた。
高額の学費を払い、単位は貰えないことが前提で、自分の殆どの時間をつぎ込んだのに、大学の給料をもらって自分の名前で世に作品を出せる教員にそんなことを言われるのは非常に不当だと感じた。
(20代、女性、美大生)3-6-14
美大在学中、課題の提出フォーマットについての明確な説明がなされておらず、教授の意図するフォーマットから逸れたものを提出した生徒が多々いたにもかかわらず、講評中に私だけ、大きな声で怒鳴られ、提出した作品を見てもらえなかった。すみません、と謝ることしか出来ず、再提出を求められたが結局どうすれば見てもらえるものになるのかわからなかった。
(10代、女性、美大生)3-6-16
20 代後半~30 代にかけて、年上の方々や画商さんから、「女は巨匠になれない」「女の作品は男性の作品には勝てない」「ルーブルには男の作品しかない」「水商売をしてでもしがみつけ、結婚したら画家になれない」などと言われた。
(30代、女性、画家)3-8-26
専攻内の教員はある絵画の公募団体に属している者が多数で、その公募展と系統の違う作品を作る生徒は指導を充分に受けられない。
アニメーションやインスタレーション、異なる画材を用いた作品などを制作したいという申し出は却下される。
(20代、女性、美大生)3-6-29
館長から密室でキスを求められたり、身体を触られた。断ると突然態度が変わり難癖をつけて左遷させられた。
(50代、女性、文化施設勤務)2-6
20代の頃、師事していた先生にヌード写真を撮らせてくれと頼まれた。強制ではなかったが、断ると印象や待遇が悪くなるかもしれないと不安になり、誰にも相談できないまま撮影を受けた。
(30代、女性、画家)2-7
とある公募展で受賞し、展示をすることになったが、キュレーターに作品プランを出したところ、「インパクトが足りないので、裸でパフォーマンスしなよ」と何度も勧められた。その後べつのプランを出しても裸になることを勧められ、精神的苦痛を感じ、展示を辞退した。
(20代、女性、アーティスト)2-10
大学院進学を考えていたが、志望の研究室訪問で教授から「俺とセックスしないと進学ができない」と言われ進学を断念した。
(30代、女性、アーティスト)2-14
直属の上長からアーティストの交渉から会議の設定まで大小問わず曖昧な指示を下され、聞き返せば無能と罵倒され、実行すれば「違う」「もうそれでいい。今更仕方ない」と人前で叱責され続けた。それにより同僚の評価が下がり、管理職からは単独で呼び出され「死ね」と言われたり面談でさえ無視されたりするようになる。その後、不向きな部署に異動となり、のちに退職した。
(40代、女性、美術館職員)1-17
1、所属している会社の社長から「だからお前はダメなんだ」「バカ」「使えない」といった職務上の注意以外の強い言葉で常に罵られる。社長の気分で感情的に怒鳴られて恐怖を感じる。2、「社員が少ないんだから考えて産休を取れ」「●●(人名)は2ヶ月で復帰したんだからお前も2ヶ月で復帰できるはず」などマタハラをたびたび受けて、そこまでして妊娠出産する気をなくした。
10年以上続いたので、会社に出社するのが苦痛に。会社が「汚いもの」に感じられて、会社に出社した後、社長と会話してから帰宅した後は即入浴しないと全身が不潔に感じて気が気ではない。
(30代、女性、マネージャー)1-122
大学での学生時、助手の言動に精神的苦痛を感じた。一人の助手は当時、躁鬱を患っている方で、いきなり怒鳴ってくるような時があった。もう一人の別の学科の助手は、用がありそちらの研究室へ行った時、私の学科を確認せず、他学科なので知らないことが当たり前だったのだが、「そんなことも知らねぇのかよ」と言い対応してくれないなどした。そのような細かなことが幾度となく起こった。
(30代、女性、アート)3-6-13
芸術大学の大学院生だった時、教授の個人的トラウマを理由に、私の表現作品を展覧会で発表することを強制的に停止させられて発表できなかったことがある。提出を義務つけられていたプロポーザル用紙を事前に提出していたにも関わらず、教授はそれに目を通していなかったようで、展覧会直前になって私の作品内容を知り、一方的に公開禁止処分とした。
(40代、男性、美術家)3-6-20
「女優は娼婦と同じ」、「見た目で得してるよね」、「女は発言するな」といった発言を受けたり、私が濡れ場を引き受けたことについて、「はしたない」と言われた。
(30代、俳優)3-8-33
子供がいます。数年前には打ち合わせ時に「お子さんは今どうしてるの」や「子供がいるのに自由ですね」や「お子さんがいて大変ですね」 などしょっちゅう言われました。今は減りました。物事がうまくいかない原因に、「子持ちだから」という推測が入ることが困っています。 原因は全く違うところにあるのに、我が子のせいにされ、相手がそれ以上の思考停止になってしまうのが許せません。
(40代、女性、演出家)3-9-41
助教からの学内ストーカー、不要な電話、付きまといによる制作妨害を1年以上受けました。相談する前に女性の助教が気づき、警告をしてくれたことで被害はなくなりましたが、その後男性助から不自然に避けられたり、必要事項を伝達されないなど多々あり、また学内で変な噂が広がり非常に不愉快でした。
(20代、女性、美術家)3-6-25
ギャラリーの客である中年男性、オーナー、私の3人で同室にいた。オーナーが退席した途端、中年男性が表情と声色を変えて「あなたの作品を観て思ったけど、ちゃんと恋愛してる?もっと男とドロドロな恋愛しないと良い絵描けないよ? 作品を買おうか迷っていたけど、そのへんがもうちょいだね。残念でした。」とセクシャルハラスメントを受けました。いまでも鮮明に思い出せるほど当時の記憶が頭から離れません。
個展のレセプションパーティで酔った客が、明らかに故意的に股間にワインを溢し、私含む女性作家たちにそれを拭かせた。
(30代、女性、美術作家)2-15
展示の来場者に「積極的に顔を出して作品を売っていけば?」と言われ、顔写真を撮られ無断でSNSに上げられた。
(20代、女性、美大生)2-19
仕事と称してホテルに残され、密室に二人きりの状態でキスをされ、身体を触られ、性行為を強いられた。加害者が全裸になり、襲ってくることが察知できたため、傍にあった布団に丸まり自分の身を護った。加害者が寝たことを確認してその場から逃げた。その後も数年間、同様の状況に追い込まれ、性的からかいを受けるなどの被害にも遭いつづけた。加害者と距離を持とうとして避けると、業務上でパワハラを受けるなどの嫌がらせに遭った。
(30代、女性、文化施設勤務)2-21
ギャラリースタッフをしていた頃、ある企業とコラボすることになり、そこの社員から「色々お話したい」と食事に誘われ、仕事のことかと思い行ったところ、体を触られ、顔に唇を押しつけられるなどした。後日そのことをギャラリー側に相談したところ、「騒ぎになるからだれにも言わないでほしい」と口封じされた。
(30代、女性、ギャラリースタッフ)2-26
全学芸員を含むほぼ全てのスタッフが、美術館館長から当日解雇を言い渡された。
(20代、女性、美術関係者)1-9
編集部から「あなたの職務を取り上げるよう編集長に相談している」といった脅しを受けた。
(40代、男性、ライター・編集)1-40
契約書の締結を、就業前から希望していたにもかかわらず、結局、業務終了まで締結することなく、結果的に契約書が無いことを理由に、後から生じた損害について、賠償させられた。
また、その業務遂行にあたった団体、個人の選任をおこなった責任者にも、その旨を伝えたにもかかわらず、自身の責任は無いと言い、何の責任もとらなかった。
行政もかかわるプロジェクトだったにもかかわらず、行政も、問題になるのを避けて逃げた。
(30代、制作/技術スタッフ)1-106
20代の頃、カメラマンの助手として働いている時、スタッフが足りず長い時で3ヶ月全く休みがなく睡眠も十分に取れない中働かなければならなった上、給料は見習いの身だからという理由で月収10万円と過度に安かった。また毎日過度に怒鳴られ人格を否定されることを言われた上、宗教を強要された。
(40代、女性、フォトグラファー)1-142
具体的修正指示がなく、精神的に追い詰めることが「創作上の向上」につながるという恐らく思想背景が風潮化されている大企業に、複数度にわたってダメ出しを受けた。ダメ出し時期は、昼夜の生活の自由時間がない。罵声も非常に悪質なもの。また下請けの立場上、業務を断れない時期もつづき、判断がつかない。
(40代、男性、映画監督)1-84
学生時代、ハラスメントが第三者から問題視され当該教授の耳に注意が入ったのち、無視や嫌がらせ、個人攻撃の噂を流され研究指導もしてもらえなくなった
(20代、女性、美大卒業生)3-6-45
大学で所属しているゼミの教授を週1〜2回に飲み会で接待しないといけないのが苦痛だった。いつも呼ばれるのは決まった女子学生3人。断るとノリが悪いと不機嫌なるので断るのが難しかった。
自分が所属しているゼミではなかったが、新任の教授が学生に性的関係を迫るメールを送ったり自分の持っている会社に就職させる代わりに身体の関係を持てと言っていた。私は学年をこえて友人が多かったのでいち早くそれを知り、助手や友人に知らせていた。その為私の悪評をその新任教授に流された。ほかの教授達からはセクハラ行為は黙認されていた。
(20代、女性、デザイン)3-6-28
TAの仕事量が多すぎて、論文と研究の時間がないと担当教授に訴えたところ、それならば奨学金のリビジョンを低く評価せざるを得ない、(奨学金の停止)と事実上の脅迫を受けた。
(40代、女性、キュレーター)3-6-32
レセプションパーティーの二次会(会費を払う必要がある)に強制的に参加させられた。学生だったので仕方なく参加した。
(30代、美術大学職員)3-6-36
幼い子どもを抱えるスタッフとの業務では、独身の自分が遅番を命じられ、管理職がフォローしないため、生活のリズムが狂う。
管理職が、育児中のスタッフが働きやすい職場、として対外的にアピールしていることにも大いに疑問。
(40代、女性、制作)3-9-40
自分が働いていた舞台の現場では、人種差別によるジョークなど、レイシズムが当たり前だった。
毎日のように誰かが在日外国人や中国人、韓国人に対する差別的な話でもりあがっていて、それに頷いたり、笑ったりしないと逆に攻撃された。
同様に、地方出身者への差別もひどく、少しでも言葉が鈍っているとアクセントをからかわれたり、殴られたりもした。
田舎者だからという理由で殴られたのは生まれて初めての経験だったので、「なぜ殴ったのですか?」と質問したところ、「訛りは事故につながるからだ」と意味不明なことを言われた。
(30代、男性、舞台大道具)3-9-32
大学院の学生だった時に、藝大出身の教授から底辺の大学だと言われ、ちゃんとした指導をしてもらえなかった。
(30代、女性)3-9-23
SNSに自分のプロフィール写真を上げたあと、仕事のためのメールアドレスに卑猥な動画や写真を添付したメールや卑猥で失礼な撮影依頼のメールが来た。自身の作品がヌードをモチーフにしているためなのかわからないが、メールには応答せず放置した。
(30代、女性、写真家)3-9-18
複数の鑑賞者から、個展中のギャラリーに一緒に食べようと手作り弁当を持ってこられたり、毎日閉廊間際に来て一緒に帰ろうとつきまとわれる、などがあった。身の危険を感じた。刺激しないようにやんわりと断った。
(30代、女性、美術家)3-9-9
同性(女性)の同僚が、女性らしさを基準にした外見的評価を常日頃から公言し、着ているものなどについても言及してくる。
(30代、作曲者)3-9-1
関係者の飲み会でのお酌、女性らしさを求められる。展覧会に来た男性客から無料のキャバ嬢として作品に関係のない話の相手をさせられることが多々ある。女性というだけで見下しマウンティングしてくる男性客多い。女性は結婚出産すると作家を続けるのは難しいと言われた。
(30代、女性、美術家)3-8-79
男子を優先的に合格させている。推薦入試合格者男子率90%以上の年度あり。教授から「男子の方が合格しやすい。」といった発言があった。
学校の広報のために、私の作品を、別の男子生徒の作品として発表された。私が既に作ったものを、男子生徒が作っているようにして、制作風景動画を撮った。また、それが事後報告だった。「男子の志願者を呼び込むため」とのこと。
(20代、美大生)3-8-62
人間としてではなく女性としての性的な魅力で評価される。それを訴えた時、周りの男性に女性性を利用してきたくせにと言われることが一番不快。
(40代、女性、演奏家)3-8-55
転職時、出版社の最終面接で「若くして結婚しているから」という理由で落ちた。表向きは「他候補者の採用」とあったが、それから1年求人は掲載されたままだった。
(20代、女性、編集者)3-8-44
募集要項と違う仕事を強いられ、企業の人事部と面談した際に、男女差別的な職種制限、賃金差別の話しをされ、それらの理由から要求していない職種と金額を強いられ、それらを拒否した際に、雇用解除の脅迫もあった。
また、ベテランの域にある個人から、仕事内容の説明のない過剰なリテイク、人格否定、風評被害を受けたこともある。
対応として、密に関わるスタッフと連携し仕事面の正当性を第三者に保証してもらうようにしました。それでも改善されない場合は、自ら現場を去る選択を選ぶこともありました。
(30代、女性、アニメーション制作)3-8-39
指導教員(男性)から頻繁に、「ちゃん」付けで呼ばれた。男子学生をちゃん付けで呼んでいるのは聞いたことがない。
(30代、女性、研究者)3-8-36
専門学校の時、講師に作品を見せたら、「あなたは絵が下手だから絵を描いてはいけない」と言われた。
(30代、女性、デザイナー)3-6-4
職場の上司から自分の研究について非難されたが、何が具体的にいけないのか相手の説明が不明瞭だった。説明を求めても明確な説明は無かったが、非難は日常的に続き、自信を喪失した。
(30代、女性)3-6-5
美術関係者にプライベートやプライバシーに関わるネットストーキングをされたり、作品について不当なネガキャンをされた。その際、“女性作家に対して試練を与えている俺”という自意識が透けて見え、非常に気持ちが悪かった。「この程度で自殺するならその程度だったんだ」というような内容を述べている男性作家もいた。
(20代、女性、美術家)2-9
お酒が飲めない、カラオケで歌えないは作家としてダメだと言われた。
(40代、女性)1-71
映像制作の師に当たる人物からの、長期間に渡る無賃労働、「お前は何処へ行っても通用しない」という精神的抑圧(洗脳されて無賃労働に甘んじていた)、物理的暴力(殴る、腕を掴んで引きずり回す)、強姦、私の監督作の収益未払い(弁護士挟んで係争中)
(30代、役者)1-100
卒業制作の発表会時、学部の全生徒や教員の前で、ある教員に私だけ長時間の質問攻めやテーマに対する侮辱をされ、メンタルに多大なダメージを与えられ、人前に出ることが怖くなってしまった。制作作品自体は作れたものの、未だに自分の作るものに自身が持てないなどのトラウマが残ってしまっている。
(30代、女性、シナリオライター)3-6-18
展覧会の期間中ほぼ毎日同じ人に通われ頻繁に連絡もされて、付きまといのような行為に精神的な苦痛を感じた。同業者なので周囲の関係者に相談すると、
悪気は無く好意があってやっていると相手を庇われこちらが悪いようにされた。
その後その人達に会うのが精神的にしんどくてその界隈で活動や仕事は出来なくなったが、相手は何の問題も無く活動している。
(30代、女性、美術家)3-9-10
ワークショップで、演出家に、ジェンダーアイデンティティに関し、望まぬ形で公開ワークショップの観覧客に対しへアウティングされた。
望まぬ名称でのアウティングはとても耐え難く、ワークショップにも集中出来なかった。
(30代、俳優)3-9-36
業界的にだと思うが、大学・大学院などを経て現場に入ると、徒弟制度を重視している技術スタッフに頭っからバカにされる事が多くあった。そんなに勉強して何になるの?といった否定のされ方だった。
自分の意見だが技術スタッフこそアカデミックな視点を持つべきと長年感じる。
(30代、男性、映像制作)3-9-28
若い女というだけで評価対象外、打ち上げ等で接待係の強要、従わなければ「女としてそれはだめだよ」と言われる。恋人の有無を公表しないと許されず「仕事に関係ないので答えたくない」と伝えると「男漁りにきてるの?」と言われる。
(30代、女性、衣装スタッフ)3-8-81
海外で研究職についているのですが、まわりにいるかなり大勢の人間に「有色人種と女性である特権でマスコット的に職を得ただけだ」と言われました。またこの職を得たとたんに連絡を絶った海外の同僚が何人もいます。
(40代、女性、研究者)3-8-59
1、アシスタント時代、ロケでのミスから、ディレクターに体を蹴られた。不可能なスケジュールでの仕事を強いられ、できなかったことに対して強く叱責された。
2、性的関係を固辞したら、仕事の妨害をされるようになった、など。
(30代、女性、映像制作)1-93
学生時代、教授から就職先を紹介するのと引き換えに、割り切った体の関係を要求された。自分で就職先を見つけると伝えて断ったが、怒鳴られ批判されるようになった。
(30代、女性)2-67
20代の学生のころに、作品を見せた編集者から、自分の作品は女性の作品らしくないという理由で、もっと自分を出せ等の理不尽なアドバイスを受けた。女性であることで作品の可能性を狭めるように言われたようで不快だった。特に対応はせず無視した。
(30代、女性、研究者)3-8-11
裸婦をモチーフにしたデザイン作品を教授に見られて、「このモデルはあなた?あなたの裸はこういう姿なの?」など、ほかの学生たちの前で言われた。
(20代、女性、美大生)2-76
美大生のとき、教授から作品制作の手伝いをしてほしいと頼まれほぼ毎日(締め切り前は深夜帯まで)無賃で作業を手伝わされました。就活や自身の卒業制作があるため作業量を減らしてほしいとお願いすると、卒業論文の添削をしてもらえなくなりました。
(20代、女性、美大生)3-6-34
同じ業務担当者と倉庫で二人きりになった際に性的行為を強要された。抵抗できないままその場をやり過ごした。仕事に必要なものを借りたり、仕事を教えてもらっている立場なのもあり、強く断ることができなかった。
(20代、女性、舞台関係者)2-77
1、殴る・蹴るの暴行を受け、それを撮影され、映画として公開された。
2、撮影の前後にも、言葉による暴言を受けた。(他の人も受けていた。)
3、関わることを断ると、SNS上で暴言を受けた。
撮影や映画の公開に支障がでることを懸念し、さらになにより事情を抱える関係者の思いを尊重したかったため、強く言えなかった。
だが、その後の作品の受け入れられ方や監督の活動が継続しているため別の被害者が生まれているのではないか?という思いから、後悔している。
(30代、男性、映像制作)1-99
演奏を褒めるときに「女の演奏じゃない」などと言われる。
(20代、女性、演奏家)3-8-29
20代のころ、小さい出版社で雑誌の編集/ライターをしていました。当時の月給が手取りで10万円以下。休みは週1日。その休日が取材で潰れた場合も代休はなし。月の残業時間は200時間を超えていました。それでも上げた原稿に対して理不尽な修正や掲載直前の差し替えが行われることも多く、定期的に行われていた総括の場で、一度の遅刻や居眠りなどをもって槍玉に挙げられ、全体の前で集中的に批判(人格的な批判も含む)されることが多々ありました。
全体の雰囲気が「みんな頑張っているんだから1人だけわがままは言えない」といったものだったので何も言い出せずに結局精神を病んで退職。社会復帰まで1年を要しました。
(30代、男性、文芸関係者)1-152
以前師匠と思っていた人物に紹介された相手から、飲み会の席で胸を触られた。被害を公にして謝罪を求めたところ、師匠だった人物には知らんふりをされ、多くの関係者から「なぜ被害を公にしたのか」「訴えを取り下げよう」「君のせいで伝統の集まりがなくなる」などの二次被害を受けた。なかには味方になってくれる人もいたが、加害者からはメールで一文のみの謝罪を受けただけだった。
(30代、女性、演劇関係者)2-120
性別を隠して作品を発表していたにも拘らず、現代女流作家という括りで展示会のチラシやHPに大きく名前を載せられました。
(20代、女性、美大生)3-9-35
私は美大を出ていないのですが、どこの大学出身か聞かれ美大ではない事を伝えたらそのまま立ち去られたり、作家さんからも見下されたりする事がある。
(40代、女性、美術家)3-9-24
SNSでネットストーカー、煽りを受けている。
今は誹謗中傷まではいってないがあからさまな関連ツイートで煽ってきたり、日々ストーキングされている様子が伺える。
仕事の風評被害を避けるため、又、友人知人に被害が及ばないように無視・無反応の対応をとっている。記録も残すようにしている。SNS運営に報告もしている。
(30代、女性、アニメーション制作)3-9-22
ライブ活動を行なっている中でファンに住所を特定され帰宅すると家の中にそのファンがいました。 追い出しましたが精神的に負担があり数週間睡眠障害になり不安で仕方ないので引っ越しました。
(20代、音楽関係者、男性)3-9-14
教員から冗談っぽく「◯◯さんは新品?中古?」と聞かれた
(20代、女性、美大生)2-37
著名な既婚男性アーティストにホテルに誘われた。
周りにいたキャリアの浅い男性アーティストは助けることなく、機嫌をとるように私を差し出す場を作った。
人に紹介してもらう時に、ヤレそうで案外固いよと言われた事がある。
お茶汲み、皿洗い、女がやるのが当たり前の空気。
見た目の派手さや話し方で仕事や作品のクオリティを低く見積もり想像されることが多い。発表した際に、案外やるんだね、意外といい作品作るんだね、と言われる。そのたびに案外や意外とは?と感じる。
(20代、女性、美術家)2-49
性的なアプローチに対して抗議したところ、メディアや業界の団体にこちらに不利な話を流すと脅迫されたり、名誉毀損として訴えると脅迫されたりした。
(20代、女性、文筆家)1-157
10代の頃から容姿・年齢について言及をされることが多い。作家活動の中で、お客様、同業者の男性や関係者から「女性アーティストは容姿が一番の評価基準」「若いうちに顔を出して活動すべき」という旨の発言をよくされる。自分の作品は作家自身の容姿や性別などに依らない表現なので、容姿部分に言及されることは大変侮辱的である。また、そう言った発言を悪気なく、褒め言葉として言う人も多い。
その他、作家が「女性」であるということがわかると急に容姿・年齢に興味を持たれることが多く、正当に作品を評価されることへの弊害だと感じる。
(30代、女性、デザイナー)3-9-6
40代に非常勤講師をしていた美術大学は専任教員を選ぶ際に、女性教員は同大学出身者しか採用しないという習わしがあり、私は別の大学出身なので差別的な扱いを受けていたと思う。同じ頃非常勤をしていた私と同じ大学出身の男性作家2人は特任教授になっていた。
(50代、女性、美術家)3-9-27
40代前半、今まで毎年していた個展の開催期間に開きが生じた(1年後に開催予定がない、そもそも次がいつできるのかもわからない)時に、外見が劣化してきたからだと言われ、作品でなく自分の容姿や若さ込みの評価だと言われた。
(40代、女性、画家)3-8-56
人前で同性愛者だと暴露され、性に奔放だと公言された。どのような性行為をしているか尋ねられた。その後現在の交際関係の有無を尋ねられた。
(30代、美術関係者)3-8-52
30代で日本でデザイナーとして独立したてのころ、同期の男性デザイナーはちゃんと実力で評価される中、女性デザイナーは常に"女として"評価されていた。
男性の上の立場の人にいかに気に入られるか、いかに沢山飲み会に参加しているか、いつも露出の高い服装、男性に媚びた服装をしているか、など。
確実な仕事をしても、その部分で評価はしてもらえないことが多く、モチベーションも下がってしまった。
年齢によっても扱いは全く違った。若く能力の低い女性がもてはやされた。 日本で芸術を追求するのは無理だと悟り、海外に移住しました。
(40代、女性、デザイナー)3-8-45
ミーティングなどの場で発言の機会が極めて少ない。女性であることや年齢を理由に小間使い扱いを受ける。男性社員と給与の差が著しい。
(20代、女性、学芸員)3-8-40
演出家は人殺しに見えます。
ストレスがかかる現場で弱者はターゲットです。最後まで頑張らねばという思いから、この現状から抜け出せず。演出家は口のうまい人、頭の良い人、人の裏を見ている人が大半です。さらに演出家と役者という立場があると太刀打ち出来ません。被害に合う役者は決まっているように思います。不器用で喋るのが下手な役者に集中して被害が起こり続けます。人生まで壊します。
(40代、女性、役者)1-118
学生の時、教授は男性生徒には美術批評や絵画の理論、おすすめの書籍のような細かい話をするが、女性生徒には「本を読んでるなんてえらい」くらいの見方だった。当時は自分も馬鹿だったので気付けなかったが、後から思うと完全に差別されていたと感じる。教育の機会が均等に与えられていない。
(20代、女性、美術家)3-8-25
男らしい/女らしい写真表現を求められ、普段の業務も女は細やかなところに気がついて当然という要求が会社全体からあった
(20代、女性、カメラマン助手)3-8-18
「男はこれは苦手だから女がやったほうがいい」という仕事の押し付けは沢山言われました。「男はファッションにうといから女に頼めてよかった」というように、悪気が無く言われることもあります。(実際には自分は女だけれどファッションに疎いのに、と嫌な気持ちになったりします)
「女なのに絵がうまいの珍しいね」「アニメーターである前に女であれ」「それじゃモテないよ」等も聞きました。
(30代、女性、アニメーター)3-8-1
10代のとき、デッサンの授業で、突然なんの説明もなく裸婦デッサンをさせられた。人間の裸体を軽々しく消費するのにひどく抵抗があるためモチーフと向き合うことができず2分もせずアトリエから出てトイレにこもったが、単位が危なくなってしまうので描かざるを得なかった。
(10代、女性、美術学生)3-6-43
被写体を行う際、ホテルへ連れ込まれ下着姿での撮影を強要された。
(20代、女性、モデル)2-52
学部生の頃、先生や助手含む研究室での飲み会の場で、私が別のテーブルにいて会話に参加していないのにも関わらずこちらにも聞こえる声で私が処女であること等をネタに会話をしていた事。この会話をしていた人達は全員男性で、研究室の先生、同期、先輩がいた。「当時はまた何か下らないことを話してる」と思いスルーしていたがジェンダーやそれに関する社会について勉強していくと同時にもの凄い嫌悪感・気持ち悪さ・悲しさ・怒りが込み上げた。
研究室の先生に「お前は可愛いから(何も言わなくていい・何もしなくていい・許してやる、みたいなニュアンス)」と時々言われるのが凄く嫌で、最後の最後、謝恩会後の二次会でまた同じことを言われた時に「そのように言われるのは嫌です」と言ったら「ちょっと顔が良いからって調子に乗るな」と言われた。その後酔っ払った同学年の年上の男性に強引に壁に追い詰められたりしたがそれを見つつ止めてくれたのが女性後輩1人のみでショックを受けた。その場には他に複数人いた。
(20代、多分シスジェンダー女性、元美大生)2-53
美大生だったころに、とあるアートスペースに来たお客さんに連絡先を聞かれ、作品をコレクションしている人だったので作家として応じた。その後しつこく食事やデートに誘われ断っても断っても複数の連絡手段からたたみかけるようにメッセージが来てノイローゼのようになり、アートスペースの関係者に相談したが、仕事として接待くらいこなせと怒られた。そうしているうちに私が別の会場で行った展示に現れ、恐怖でその場から逃げた。
そこのアートスペース関係者には、飲み会で「君はスタイルが良いからちょっとエロティックな女の子の絵を描けばすぐ完売作家になれるよ」と言われたこともあった。
そのアートスペースとは、卒業を機に私からはっきりとその後の仕事を断ったが、私の力不足のためアートスペース側から仕事を切ったということになっているらしい。
(30代、女性、美術家)2-38
教授からの「女の子は甘やかされて育つから(態度が良くなくなる)」「女は結婚すると作品がだめになる」など女性差別的な言動が多かった。
(30代、女性、画家)3-6-44
あるプロジェクトで立場が上の権力者から、協同している複数の関係者をCCに含めたメールで私が名指され仕事上の言動を抑圧され、組織内での立場と尊厳を傷つけられた。文面は丁寧だったが、そのメールによって私自身を含む複数の現場関係者の萎縮が生じたことから、実質的にはパワーハラスメントに該当するものだったと認識している。相手にはパワハラの自覚がなく、私が声をあげることでプロジェクトに悪影響や不利益が生じることや、相手が逆ギレして私への逆バッシングや執拗な報復が起こることを恐れて、よくある些細なことだと自分に言い聞かせて泣き寝入りした。
(40代、女性、文化施設勤務)1-2
以前、自分はアート関係のNPOに所属しながら制作する立場、相手はNPOの顧問であるが、実質的にはすべて決定できる立場で、著作権に違反する制作実務を与えられていた。著作権に違反するような行為を法人ですることはできないので、違うやり方を提案した。しかし、違反してでもやれとまったく話を聞いてもらえなかった。もし問題になった場合、命令した人よりも実行した者が処罰されると知り頑なに業務を拒否した。
クビにすると脅されたが、正当な理由でないのでクビにはできなかった模様。しかしNPOを解散する形を取られ、職を失った。
(30代、女性、画家)1-4
アートスペースに勤務していました。日常的に職員に対してパワハラ及びモラハラが行われる環境でした。お客さんの前でも大きな声で叱咤する、毎日誰かが怒鳴られている、説教に数時間、正規スタッフの方以外はパワハラモラハラに耐えられず皆数日で退職、正規スタッフの方の年間休日は20日間にも満たない、繁忙期の勤務時間が10時間を超えているのに休憩ほぼ無し、求められている仕事量が常にキャパオーバー、出来ないと怒鳴られる、擬似家族的関係性を求められる為飲み会に参加しないと怒鳴られる。など。
(20代、女性、美術家)1-6
美術館の非正規はどこも雇用条件が極端に悪い(雇用年限が3〜5年で1年ごとの更新毎に履歴書その他を提出することになる、低賃金、賞与なし、退職金なし、サービス残業あり)。非正規雇用職員に多くの業務を頼りなんとか運営されているにもかかわらず、正職員の多くは非正規への理解がなく、好きで美術館で働いていると思われ搾取されやすい。そのため彼らは無意識にハラスメントを行なっており、こちらの立場の辛さを理解してもらえない。構造的不均衡を利用した上司からのハラスメントは数知れず
(40代、美術館スタッフ)1-20
年配の批評家に、プロデューサーとしての仕事の評価を正当にしてもらえず、夫である作家の附属物のように扱われた(奥さんだからから〜的な)。 婚姻を隠してないがあえて旧姓で仕事をしているのに、婚姻関係前提で評価されてものすごく嫌だった。悪意ないおじいさんの発言で、好意的な部分の方が多かったので、なにも言わなかった。
(30代、女性、プロデューサー)3-8-32
男性の大学教授の研究会に属しており、学外活動で海へ行く際水着を持ってくるようしつこく勧められた。
(20代、女性、美大生)2-68
業務委託で美術家の技術スタッフとして働いていた。出張先のホテルで美術家のマネージャーから性的関係を求められたが断った。その後業務中に無視などが続き関係性が悪くなり、業務委託を解消され、仕事を失った。要求に答えていれば仕事が続いていたと思うし、そう思うと不快。
(20代、男性、技術スタッフ)2-71
美大在学中にフリーランスで依頼を受けた際、受注先のプロデューサーからご飯に誘われ、無理矢理性的な関係をもたされた。まだ仕事を受けてる最中だったため、断れずに応じてしまった。
(20代、イラストレーター,アニメーション作家)2-91
教授同士が仲が悪く、そのためにどの教授に指導を受けるかで他の教授からの扱いがかわった。卒業制作時は特に顕著に出ていた。
(20代、クエスチョニング、制作)3-6-39
出版社の担当編集から数度断った依頼を無理やり受けさせられ、その後自分の言う事を聞かなければ連載を無くし、漫画業界にいられなくすると脅迫された。
(30代、女性、漫画家)1-163
ある演出家に仕事先でホテルの部屋に呼び出され、「稽古」と称して身体を触られた。恐怖心があったが、「稽古だ」と言われて何も言えなかった。次の日に「あれはお前にだけやった特別な稽古だからだれにも言うなよ」と言われた。それを聞いて、やはり稽古ではなかったのだと思った。
(40代、女性、俳優)2-124
私は、自分の性別がよく分からず、必ずしも女でないし、男でもありません。
女子校に通ってるとはいえ、僕のジェンダー観は自分は女ではありません。一人称はその時の気持ちに合わせ変えています。
ちょうど「僕」の気持ちの日に顧問に「女子なんだから『私』でしょ」と言われました。他の人がいる中で言われたので、その時から周りから私が「僕」というとふざけた口調で注意されるようになりました。
(10代、女性、学生)3-8-13
20代の頃所属していた劇団の主宰・演出家から長年パワハラとモラハラを受けていました。深夜に電話がかかってきて、ワンコールで取らなければ説教。また、何かと理由をつけられては怒鳴られ、「お前が俳優・人間ととして駄目だから言ってあげている」等と言われ続けました。自分の時間は一切なくなり、アルバイトも出来なくなり、死にたいと毎日思うようになりました。飛び降りるビルを探したり、実際の登るなどかなり追い詰められていましたが、他の方の助けを受け なんとか辞めることが出来ました。
(30代、俳優)1-117
「男性だから固定収入がないと社会人として駄目」と言われた。
(30代、男性、画家)3-8-20
映画の撮影のためだと言って賃貸の部屋に入って来られ性交を強いられる。相手はキャリアが上の俳優で、今も活動しており、既婚。その映画のデータはもらえず出演料もなかった。わずかな交通費を渡されただけ。
(20代、俳優)2-121
学科の教授から、彫刻じゃないものを何故彫刻科で作るのか、それなら他の学科に行けと言われた。彫刻じゃないから評価できないと言われた。
(20代、アーティスト)3-6-2
20代前前半で大学院生だった時、助手らからセクハラを受けたことについて担当教授に訴えを行ったが、科全体への共有は行われなかった上、面倒をおこす者という扱いでゼミ内での扱いは冷たいものとなった
(30代、女性、美術家)1-49